一昨日から、左身頃が断続的に痛い。胃が膨らんだ感じとか、深呼吸すると骨がきしむような感じとか、胃が苦しんでいるのをまわりの肉やら骨やらが長いこと我慢して支えてきたけど今になって飽きてきて反乱を起こしているという感じ。大体調べると肋間神経痛とか空気嚥下症とかいう名前が出てくるが、結局のところストレス?というなんか腑に落ちない結果しかない。今ストレスがあったら来週からどうやって生きていけというのよ。ひどくなってきたら病院に行ってみようかと思うけれど、姿勢をよくして肺を膨らまして呼吸してよく寝ているとどちらかというと治まってきているので、しばらく様子を見る。
昨日は、天気が良くなりそうだったのであらかじめ振替休日を申請していた。体調もあるのでのんびりして、昼間に抜け出して駅前のシネマでアレハンドロ・ホドロフスキーの『虹泥棒』(1990年、イギリス、公式ページこちら)。
昨日は、天気が良くなりそうだったのであらかじめ振替休日を申請していた。体調もあるのでのんびりして、昼間に抜け出して駅前のシネマでアレハンドロ・ホドロフスキーの『虹泥棒』(1990年、イギリス、公式ページこちら)。
初めてにして唯一のホドロフスキーが多分『リアリティのダンス』(2015年、チリ、フランス、公式ページこちら)で、いやー、ないわー、怖いわー。あんなに長い国だからこんなスケールめちゃくちゃなのかしらん?でも南米のカトリックったらこうじゃなきゃねー、みたいな感じで唖然とした(ヨーロッパの17世紀絵画のかなりグロテスクなのに慣れていても、南米の彩色彫刻やら建築にはなにか受け付けない隔たりをおぼえるのに似た感じで。でも映画としてはこれはかなりよい評価)ので振り回される覚悟の上でしたが。意外とまともに楽しめた(これもよい評価)。
視覚的にもエピソードとしてもぎっしり雑音が詰まってるけど、プロットが存外整理されてて分かりやすいのだった。背景が東ヨーロッパの景気の悪い古都(グダニスクらしい)というのが落ち着くし、見慣れたよい顔のスターたちが抜群な動きをしていて、動機も成り行きも関係もグダグダなのに、最終的に手に汗握る展開にはカタルシスがある。
ピーター・オトゥールの演じる推定相続人メネアーグラ王子は、いいキャラですね。浮世離れというならあれくらい素っ頓狂にエレガントであるべきであり、あれこそ食い詰めた三代目のあるべき姿というものだ。