Pages

Showing posts with label 美味しいもの. Show all posts
Showing posts with label 美味しいもの. Show all posts

2021/06/10

怒涛の日々のまっただなかハンドブレンダーを入手したのだ

  そんなことよりももっと色々報告すべきことがあるだろうといわれそうだ。何しろ前回の投稿が1月末である。その後、3月下旬に息子とともに尾道に移動し、保育園様の力を借りながら仕事に復帰している。

 勤め先は、実習の対面実施が優先なのもあって、緊急事態宣言の前から授業はオンラインでやっている。私は、なるべく対面の授業と同じライブ感が味わえる方がいいと思いリアルタイム配信。これは去年だったら学生の通信負担の観点から難しかったそうだ。育休中にちょこちょこCourseraの海外大学のネット講義とかつまみ食いしたり無料の範囲で真面目に履修してみた結果、動画&読み物の課題提示型(オンデマンド型)でそれなりの効果を得るには、かなり緻密な構成と準備と、教育工学とでも言ったらよさそうな専門知識が必要で、私一人じゃたぶん無理だなーと思っていたので、リアルタイムで出来てよかった。機器や通信トラブルが一番心配だったが、初回から3回分くらいは進度を犠牲にしてもゆっくり丁寧に対応し、GW前までには大体双方使い方には不安がなくなった気がする。去年度の経験者である上回生たちが協力的で、トラブルの時に助けてくれたのもありがたかった。対面の講義と比べると、反応が見えないのが詰まらないし、迫力を出すために身体全体を使えないが、淡々とまだ見ぬ観衆の興味を惹きつけなければならないのだ、と考えれば鍛えられていいかもしれない。また、芸術作品の図版などを受講生がみんな手元で綺麗に見ることができるし、受けやすい仕方でリラックスして受けてもらえるのはいいんじゃないかなと(一回マイクのミュートが外れてしまった学生の歌声が響いたときには苦笑してしまったけれど)。さらに、こちらとしては、課題へのコメントと返却、再提出の流れや課題からのデータ採取などがすべてクラウド上で出来るので、紙媒体よりも作業が楽なのに丁寧なフィードバックが出来るのは思わぬ副産物だった。

 とはいえ、反応は得られるものの常に画面を介しての日々、ちょっと一杯はもちろん、緊急事態宣言になってからは同僚と立ち話もなかなかしにくく、これは坊がいなかったらかなり寂しかっただろうと思う。

 そこで坊だが、前評判にたがわず保育園最初の2か月はほぼ週に一度以上のペースで病院にかかるはめになり、常に鼻かお腹おしりに不安がある状態だった。極めつけに五月の連休後にRSウイルス性の風邪というのにかかり、のどはぜーぜー、熱も上がって一週間保育園お休みに。私はまだ家にネットもなく、病児保育も「慣れてからぼちぼち探してみよう」くらいの悠長さだったので(なんか病気のときまで預けるのも可哀そうに思ったりしてなあ…)、やむなく休講にして一緒にお休みした。なお、坊が鼻の調子を崩すと決まって私も風邪気味になっていたが、このときも例外ではなくて、熱があろうが喉がぜーぜー言っていようが体を動かしたい坊と一緒にあちこち遊びながら、鼻も喉も絶不調の末、ついには嗅覚が効かなくなるというコロナ禍では超紛らわしい事態にまでなって、あれはきつかった。よほどきつかったみたいで、前後に疲労から腎盂腎炎とか膀胱炎とかも発症し、大変だった。あー、大変だった。

 という感じで「寂しくなんかないよ、楽しい我が家だよ」というよりは、あまりに怒涛のようで色々通常の感覚がふっとんでいる間に過ぎ去ったここ2か月というものでございます。

 ちなみに、保育園はとてもよくて、それはこのチャルダッシュな日々では非常に心強かった。普段接する先生や職員さんの対応が安心できるし、全体の空気感が明るい。内装や絵本の趣味がいいのもあるかもしれない。去年東京にいてあの状況だったのでとても保育園見学などできず、母親父親業の諸先輩の結構詳しい情報と、グーグルマップと、電話で問い合わせたときの感触、あとは立地などで直感的に決めたけど、間違わなかった気がする。

 ついでに言うと、育休中に時間を見つけて仕事をするときというのは、坊の昼寝中か就眠後に、多めに見積もっても90分ほどの時間、すでにリストアップした作業を一気に終わらせるなり、論文や発表の難所を考え尽くすなり、アイディアを出し続けるなり、というもので、そのノリで9時5時に仕事をしようとすると、集中しすぎかなんなのか頭の疲労もヤバいしその前に腰とか内臓とか色々身体がついていかないということが早い段階で判明した。産休前とかより使える時間の絶対量は減っているので、すぐに深い集中に入るなり、ブルトーザー的に事務処理をやるなりというのは悪くないのだが、とはいえ少し反省。復帰3週目くらいからは、時間を決めて休憩を取り、体の緊張を意識的に取り除くように気を付けている。結果的にはよくできた受験生みたいになっている。早寝早起きだし。

 そんなこんなでやっと慣れてきた最近になって、うちに登場したのがブラウンのハンドブレンダーである。ご冗談でしょう?って思いますよね、離乳食終わった時期になぜ?と。まあ、なぜかなと自分でも思うのだけど、「時が来た」という感じで手に入れて、これ、つぶせば美味しくなるというわけではないのが面白いところなので、これから美味しかったレシピはちょっとここに度々書いていこうかと思います。


基本バナナジュースと応用

バナナ2/3(朝、坊が半分食べるのでその残りと、1.5センチ幅に切って冷凍してあるやつ2切れ)・広島のレモンスライスの冷凍1/2-1枚・牛乳120-150cc

応用は、洗った小松菜や青梗菜を適当に加えたりすると色も綺麗で気分がよい。分量は葉っぱ3枚くらいから初めて、様子を見て増やすといい気がする。これも冷凍しておいてもよさそう。冷凍のものが何も入らないともったりと味がぼやけるので、冷凍ものを入れるのがいいが、あまり多いとそれはそれでお腹がびっくりするので調整する。レモンは国産をよく洗ってスライスしたものを冷凍しておくと、皮ごと入れて飲んでしまえて、少しの苦みも清涼感があってよい。

2020/09/29

ホットケーキミックスなしで、普通のホットケーキ(備忘)

  ホットケーキかパンケーキか、いまだにどこらへんが分水嶺なのかわからないのだけれど、甘くないものがパンケーキならパンケーキかもしれない。色々なサイトで調べて作って、大体このあたりだろうという覚えやすい分量をメモしておく。18cmのフライパンで厚めのが2枚出来る。

・卵1個

・牛乳200ml ……このうちいくらかをヨーグルトにすると、どしっとしっとりする気がする。いくらかを生クリームに変えるときっと豪華。少な目にしてバナナをつぶして混ぜたりしてもいい。

・砂糖大匙2~3杯……2杯でも市販のミックス粉と比べると甘さはかすか。後からかける方が分量少なく味が楽しめて健康的な感じがするな~。甘くなくして食べるときは少なめにするといいと思う。

・粉200gとベーキングパウダー小さじ1/2くらい……最近は50gほどを強力粉、残りを薄力粉でやっている。食べ応えのある感じに仕上がる気がする。篩にかけたことはないけれど、失敗はしないので大丈夫だと思う。

・サラダ油大匙2~3杯……いうまでもなく、これは有塩バターを溶かしたものに変えたほうが美味しくなる。油の時は塩を一つまみ入れてみたりもする。

 上からボウルか何かに入れながらどんどん混ぜていく。粉も、ボウルを秤の上にのせてばふっといっちゃう。今のうちは泡だて器がないので、フォークで混ぜるけど大丈夫。混ぜたあと、焼く前に30分ほど冷蔵庫で寝かせると、生地が「まとまる」と言われるが、寝かせなくても空中分解したことはない。

 という感じで、あらゆる手間を省いても大体美味しく出来上がるのがホットケーキであり、ミックスがなかろうがそれは同じなのですが、各回、生地を焼く前に「テフロン加工のフライパンを火にかけて熱くしたあと、濡れた布巾を拡げたものの上に『じゅうッ』と置いて温まり具合を均等にする」のだけはやった方がいいように思います。

2020/07/30

まいにちまいにちの料理だからこそ!

 育児休業中に家族と同居していると、自然、主婦的な役割を担うことになるが、乳飲み子連れ&疫病流行のタッグでそうそう外食も出来ず、かなりの割合で一日2食を作り続ける毎日(+離乳食。昼食もなのは夫の在宅勤務による)。これ、本当に大変。といって、延々家事育児&ごはんづくり自体は、一般的に乳幼児育児中の通常運転モードに近いのだけど、多くの人々が毎日のごはんづくりをする羽目になってその大変さに注目が集まるというタイミングに重なってしまったために、仲間が多くて疎外感は控えめだ。まあ、なんというの、これは孤独にできる闘いではないので、ラッキーかもしれない。
 全世界の同志たちよ、食器洗い機と大きな冷蔵庫冷凍庫を讃えましょう。機嫌よく台所をまわし続ける技(=料理の腕、ではないことに注意)の使い手を讃えつつそれに続くべく修行に励み、そこまで頑張り切れないときには温かい慰めと励ましとお惣菜に頼り、時にケーキなんか投入したり頼まれてもいないのに小麦粉を捏ねたり地球の裏側の料理に挑戦したり、とにかくあらゆる手を尽くして、この食べてもお腹がすいてまた食べるものを調達しなければならない不便な身体と付き合ってまいりましょうぞ。
 家事の終わりのない大変さを正しく認識することと、それを苦行として生きることとは全く違うので、毎度続く食料調達こそ、クリエイティヴな活動として楽しみたい、と思っていたら、そんな気持ちをいい感じに戦闘的にクリアに語る文章に出会ったので引用しておく。桐島洋子著『聡明な女は料理がうまい』(アノニマ・スタジオ、2012年)より。
彼女(有能な職業人であり、必然的に有能な主婦である人:引用者補足)たちにとっての家事は「シジフォスの神話」の重苦しい岩塊ではなく、一種のスポーツのようなレクリエーションである。とりわけ料理というのは、個性や才能がメリメリと生きる創造的な仕事だから、他の家事はともかく、料理だけは他人にまかせたくないと、意欲的な女なら思うものである。
 1976年初版出版ということだが、一章(料理だけがからきしダメな友人に、激凝りのフランス料理から始めることを勧めるやつ)など特に秀逸で全く古さを感じないし、様々なタイプのパーティの勧めや、急な来客があった設定でじゃんじゃかおつまみを出していく方法も面白く勉強になった。他方、台所用具や調味料の揃え方や、世界各国の当時珍しいものであったろうレシピなどは流石に時代を感じ、また最初のほう、例えば「男性的」という言葉を決断力、大胆さ、柔軟さ、発想力、包容力etc.の美質に結び付けるくだりなどは圧倒的に化石化している(今だったらむしろ女性的といったほうがしっくりくるだろうし、そもそもここにジェンダー色は必要ない)のだけど、それはそれで現実が着実に前に進んでいるってことなので、まあ、喜ぶべきであると思う。

2020/07/03

レシピ備忘録に。イランのピラフ

 キャベツと鶏肉のポロ
 もとは、長谷川朝子&レザ・ラババ『家庭で楽しむペルシャ料理』河出書房新社のレシピで、米の炊き方がよくわからなかったのでそら豆と鶏肉のピラフ ディル風味|キューピー3分クッキングも参考にした。調味料以外の分量は適当に変えたりした。

1 沸騰したお湯4カップほどに大匙1/2の塩を入れ、洗っていない米を2-2.5合投入し、再沸騰後3分ほど茹でる。ざるに上げる。本来はここでサフランを漬けた熱湯を振って置いたりすると香り高く豪華になるっぽい。
2 同じ鍋を軽く洗い、キャベツ(レシピでは1/3玉、私は大きい葉っぱを6枚ほど使った)を適当に細かく切ったものをサラダ油少々とともに強火で炒める。少し香ばしく色づいてしんなりとしたら、シナモン小さじ1/3、塩小さじ1/3、胡椒小さじ1/3ほどを加えて軽く炒め合わせ、レモン汁をかけて、皿に取る。
3 同じ鍋に、サラダ油を熱し、玉ねぎ1玉を荒くみじん切りにしたものを炒める。香ばしく色づいたら鶏もも肉一枚を適当な大きさに切って塩をふったものを加えて軽く火を通す。シナモン小さじ1/2、ターメリック小さじ1/3、鷹の爪、胡椒小さじ1/2、塩小さじ1/2を加えて炒め合わせる。
4 3に1と2を入れて軽く混ぜ、1/2~1カップの水(塩を小さじ1/2くらい入れておくとよかった、さらに、塩レモンかドライフルーツなどを入れておくといい気がする)をふって、ふたをして弱火で15分ほど蒸し焼きにする。
5 お焦げが好きなら最後に30秒ほど火を大きくするといいらしい。私は少しやりすぎて酸っぱいお焦げになった。
6 米に火が通ったら、出来上がり。適宜ヨーグルトを混ぜて味の変化を楽しむ。

2019/04/02

オーブンレンジを働かせる (序)

 色々とここに書きたいことが溜まっているのだけど(だからこそ筆が重くなってた。ついでにここじゃないところに書かなきゃいけないことが多すぎる…)、今日は一つだけ。
 この時期に何にもまして歓迎すべき人とは、掘り起こしたてのタケノコをもって戸口にふらっと現れる人ですが、そのようなおとないがなんと夕方私の仕事場に!喜び勇んで早速、あく抜きゆで方を調べて今茹でてるんですがね。タケノコをゆがくのは、面倒な仕事の中では一番楽しい仕事ですね。不安なところは「白ごはん.com」がお薦めよ。上品和食を丁寧に教えてくれるWebサイトです。一つ計算外だったのは、タケノコのサイズが思ったよりもほんのちょっと大きく、うちで一番口径の広いル・クルーゼを召喚しても三本入り切らなかったこと。結果的に二つの鍋が二つしかないIHコンロを一時間以上占領することになってしまった。
 当然ごはんがまだで(タケノコは何よりも優先するのです)、おなかがすいていたので、オーブンレンジのそばでひしゃげていた付属のレシピブックをおそらく二年以上ぶりに開いて、何とかコンロなしで温かいものを食べる方法を探る。冷蔵庫に入っている長ネギ、ニンジン、シイタケ、厚揚げとを耐熱ガラスのボウルに適当に切って入れ、冷凍豚肉は解凍して入れ、酒と醤油とみりんとだし汁(と書いてあったけど、コンロが使えない人にだしを用意させるのはなかなか酷なので水にスプーン2杯のめんつゆで省略)入れて、コーヒーフィルター落としてラップして、初めて「肉豆腐モード」なる100近くある謎モードのうちの一つを使ってみた。そしたらなんと!全体に味しみてとってもおいしかったんです。馬鹿にしててごめん謎モード!今度からもっと使ってあげよう。そしていつかは「動物どらやき」なるキング・オブ・謎モードさえ使いこなしてみせようぞ。

2018/10/15

サンクトペテルブルクのおいしいものより

 前回物々しいタイトルを付けた割に教会ばっかり紹介してましたが、サンクトペテルブルクが多大なる犠牲のもとで突如沼の中に作り上げられた人工都市であるという事実は、そのきらびやかな外観の下に何かしら鬱々と渦巻いているものらしく、亀山先生は例の「あまりにロシア的な。」で白夜のこの町で調査をしていた記憶を割合と楽し気にさかのぼりつつ、やっぱり影をつけるのを忘れない。といっても影が濃厚なのは全体がそうで、そいつから逃げようとするかのようにきゅうりを齧ってはヴォッカを呷っているような気がするけれど。
 運河と河と湖に広がるサンクトペテルブルクの町はヴェネツィアにも比されるけれど、なんといっても印象的だったのは、一つはヴェネツィアと比べる人の正気を疑うくらいの広大さだとして、もう一つは秋分を過ぎたばかりだというのに尾道の冬のように寒いこと。まだ日は長く、街中いたるところにある公園では樫の葉が黄金色にカラカラと音を立てて、みんなベンチで一休みしつつ若者がバッハの無伴奏をエレキギターで弾くのを聴くともなく聴いていたりするし、日曜にはネフスキー通り沿いのあちこちで退役軍人の下手なバンドがカラオケをやって、人々が集まって踊ったり寄付をしたりと、まだまだ屋外を楽しめる季節なのがわかる。とはいえ、日が傾けば持ってきた裏付きのトレンチでは心もとないくらいで、大陸っぽく風も強い。自分が風邪をひきかけているのもあって、このあと半年以上もずっと寒いのだと思うと住人でもないのに気が滅入りそうだ。

 長い冬を楽しく過ごすためもあるのか、ロシアの料理は保存食をよく使う。これは「ザクースカ」とひとまとめに呼ばれる前菜の盛り合わせ。生ハム、豚のタンの燻製、ニシンの酢漬け、スモークサーモン、キャベツの酢漬け、トマト、セロリなどのピクルス。それに野生っぽいベリーとフレッシュハーブ、レモンがつく。青いトマトはすっぱすぎて食べられなかった。


 別のお店で食べたもので、同じく前菜の中でよく見る「オリヴィエ」はご存知ポテトサラダ。ロシアはスモークサーモン好きの私には天国みたいで、ちょくちょく前菜にスモークサーモン入りがある。これは豪華だからエビのソテーもついている。周りはビーツで色を付けたマヨネーズのソース。鮮やかなピンク。


 別々の店でたべたスープ二つ。最初のは「ウハー」という、魚の入ったお澄ましスープ。ハーブで香りがつけてあるだけのシンプルなもので、食欲が促進される。


 こちらはモスクワのカフェテリアでも食べた「ソリャンカ」をレストランで。トマトスープで、野菜と肉あるいは魚に加えてオリーヴのピクルスが入るので、発酵食っぽく深みのある味わいになる。カフェテリアの時はオリーヴの漬物とレモンが突出していて癖が強く感じたが、こちらはトマトソースと魚が混然一体としていて味にまとまりがあり、寒さにありがたい濃厚なおいしさだった。 ヴォッカ博物館という別名の、珍しいヴォッカを多数そろえていることで有名な店だが、この日私は風邪で寝込みかけだったのでビールで我慢。確か生演奏のバンドが来ていた。


 メインの料理はあまりロシアっぽい感じのものは見られず。バターを包み込んであげたチキンのキエフ風カツレツなどはお腹に重たいので、途中からはグリルに野菜のソースを添えたものなどをよく食べていた。



 おまけ的なものも載せておこう。
 下は「カーシャ」という麦のおかゆ。ホテルの朝食では、冷たいものはヴァイキングだったが温かい卵やおかゆはオーダーして作ってもらう。「カーシャ」はロシアの食べ物の原点的なものらしい。甘くするか、しょっぱくするか、ミルクを入れるかと尋ねられ、甘くしたミルクのをハーフポーションで作ってもらった。ミルクがゆのようなものなので、好みはあると思うが、私は結構好きだった。 


 これは、一度夕食を食べたカフェだが、ケーキがおいしそうだったので、別の日に観光に疲れて休憩に入ったときのこと。情けないことに、ご飯の後でデザートにケーキが行けるほどお腹が元気じゃなかったのでリベンジってとこ。イギリス風のキャロットケーキとたっぷりポットサービスの紅茶をいただいた。がっつり甘くてとてもおいしい。


 ところで、ロシアで料理名を言って頼むと、必ず「一つか?」と聞かれるので、そうそう同じものを頼むものだろうかと疑わしく思っていたのだが、この店でケーキを食べていた時に、斜め前に一人でやってきた男性が、同じリンゴのケーキを二つ頼み、私がキャロットケーキを半分食べるよりも早く鮮やかに二つ続けて平らげて席を立つのを見て、そうか、そういうことかと納得したのであった。思い返せば、モスクワのプーシキン美術館のそばのカフェで、向かいに座った紳士は白ワインのグラスを二つテーブルに置いてパソコンに向かって仕事をしており、連れが来るのだろうかと見ている間にそのグラスの両方を飲み干してしまった。なんとなくだけど、「常識的な頼み方」とかってあんまりないのかもしれない。それで私たちがお腹があまり空いていなくてとりあえず前菜だけ頼んだり、一つのメインをシェアしたりしていても、さりげなく対応してくれるので楽だった。
 良心的と思しき料理屋では、値段のそばにもう一つ数字が書かれていて、何なのだろうと思っていたがどうやらグラム数であるらしい。「豚肉のロースト、リンゴのソース、マッシュポテト添え」だったら三つの数字が書かれていて、それぞれの量がなんとなくわかる仕組みのようだ。ソビエトチックな即物性と解釈して楽しく読書していたけれど、正しくはこのグラム数と値段をしっかり読みこみ、足りないと判断したら最初から二つ頼むものなのかもしれない。

2018/10/02

モスクワ一日目のおいしいものなど

 まだ一日目、昼は赤の広場すぐそばの百貨店内のカフェテリアで済ませることに。
 幾何学的な形態のレーニン廟。中には永久保存されたレーニンの死体があるらしい(ずいぶんと偶像崇拝的じゃないですかね)…ひどく並んでいたので入場はあきらめた。

 カフェテリアでは、冷たいものは自分で取り、温かいものはよそってもらう。左上から時計回りに、細切り牛肉とオリーヴの油漬けやレモンの入ったトマト風味のさっぱりスープ「ソリャンカ」、ポテトサラダ「オリヴィエ」、ひき肉の入ったクレープ「ブリヌィ」にサワークリーム「スメタナ」、黒パン。酸味とクリームがかなり重要な仕事をしているが、それがロシア料理全般の特徴な気がする。これで600円くらいなのだけど、ものすごーくお腹いっぱいになった。


 カフェがあるのはモスクワの誇る高級百貨店らしいグム百貨店。並ぶ店は錚々たるものだが、アーケードが無駄にかわいくて、ちょっとアウトレットモール風である。
 ちなみに、このカフェテリアに、デジカメを置き忘れて、30分ほどして戻ったのだけれど、レジで預かってくれていた!素晴らしい。


 満を持してプーシキン美術館に向かい、まずは、最寄り駅からすぐの救世主キリスト教会(救世主ハリストス大聖堂などとも)へ。
 この場所は複雑な歴史をたどっており、もとは19世紀終わりごろにロシア正教会として作られたが、スターリンのロシア正教弾圧&ソビエトを称えよ政策で1931年に爆破される。そのあとソビエトの象徴的大宮殿が建てられるはずが難航し、1960年からは屋外の大温水プールが作られて市民憩いの場になっていたらしい。いちいちスケールが大きいことである。亀山郁夫先生の『あまりにロシア的な。』(文春文庫、2013年)では、プールの跡地が荒れ果てたままの不気味な穴として登場する。今建っている教会は2000年に再建された非常に新しい聖堂で、なかもピカピカの現役、熱心にお祈りする人が多い。

 プーシキン美術館は、本館とヨーロッパ館があり、両方ヨーロッパ美術だがヨーロッパ館には近代絵画が収集されている。写真は本館のほう。続く二枚が、ちょうど館内の彫刻コーナーなのだが、彫刻の多くが石膏あるいはブロンズのレプリカで、西洋の主要な彫刻が時代・場所ごとに網羅されている。つまりは画学生や美術史学徒の教育目的なのだけれど、レプリカでも写真で見るよりずっといいし、結構コンパクトにまとまっていて面白かった。絵画は珠玉の本物が並んでいて、すこぶる楽しいのは言うまでもない。




 夜はシベリア料理店に行ってみた。高級らしいが、ピカピカのほうではなく、隠れ家的で、しかもあまりお腹がすいていなかったのであまりたくさん頼めなかったのだが、色々丁寧に教えてくれて、サービス素晴らしかった。
 シベリア料理の外せない逸品がストロガニーナстроганинаという、凍らせた魚を薄切りにしたおつまみらしい。二種類の魚の種類があって迷っていたら、ハーフ&ハーフにしてくれた。これはルイベですね。非常に淡白な魚なんだけど、口の中で溶けるときに風味と食感がふわっと生き返る感じでとてもおいしい。胡椒とジンジャーソースというのをかけるのだけど、このジンジャーソースにレモンが効いて、かすかな生臭みと合う。


 生臭いものと合うといやあ、めちゃくちゃ合うのがウォッカである。少しアニスとかスパイスのフレーバーのついたものを頼んだけどキンと冷えてすごく美味。我々はとてもじゃないが一息で飲むのは無理なので、水と交代交代にちびちびやりました。


 メインはエルク(ヘラジカ)のステーク・アシェ。ひき肉くらいに細かく刻んで焼いたもの。ツナギとか野菜とかを練りこんでいないし、とにかく味が野生的なので、ハンバーグという言い方はそぐわない気がする。しいていうなら漫画『ゴールデン・カムイ』で一躍有名になったアイヌの肉食方法「チタタプ」(何人かで分担して骨や筋も含めて刻む料理、生で食べたりそのあと団子にしてスープに入れたりする)と通じるんじゃないかな。ちょっと軟骨のような歯ざわりも入っているし、独特の風味は「臭い」というより血肉を食べている感じ。フランスで大好きな高級品だった香り高い森のキノコ「ジロール」と、レッドカラント(山になってる酸っぱくて赤くてきれいな実)とクリームを合わせたソースがついている。野生に野生を合わせ、森に迷い込んだ時に出された忘れない味っていう感じの料理で、なかなか日本ではないだろうがとても好みであった。


(おーっとなっていたら、取り分けてくれた。この後実感するんだけど、ロシアでは結構よさげなレストランでも、実に気軽に「シェアします」をOKしてくれるのがありがたい。)

2017/11/25

この甘くめんこい幸せよ永遠なれ

 お仕事で昼間微妙に拘束され、なおかつ夜になると研究室を追い出されるという逆風の中で締め切り仕事をしている。大人しく続きを書けばよいものをこうして妙なものをしたためだしたりするので、あまり私を逆境に放り込むのは得策ではないと常々言っている通りである。思えば私が大学~大学院の時って、入試やらなんやらのために図書館とか研究室が使えないという経験をした覚えがない。特に院生の頃は土日含めて結構入り浸っていたのに、こういう不便はなかったので、恵まれていたと思う。

 昼間、女の子たちが常温保存可能のレトロな紙パック珈琲牛乳のパッケージを見て「成分表示の一番上が砂糖だ!」と盛り上がっていた。うーん、事実は時に残酷ではあるけれど、常温保存可能で乳製品だったら牛乳そのまま使うわけにいかないし、まあ、砂糖が一番多くなるのはまだしも健全で良心的なのではないかしら。
 今さっき私が食べた、六花亭の「大平原」は、バター、卵、砂糖、小麦、と続く。
 マドレーヌやバターケーキの基本のレシピがバター:卵:砂糖:小麦粉=1:1:1:1。私が思うにここの配合のアレンジの妙に加えてみりんと生クリームがいい仕事をしているのだろう。六花亭の中では実に地味なお菓子なのだが、首都圏でバターの風味を謳ったどんなマドレーヌやフィナンシェよりも素直においしい。そして安い。特に、冷蔵庫から出してすぐのこつっとしたところを、温かい紅茶やホットミルクと頂くと、硬めの生地が口の中で少し抵抗した後でゆっくりと崩れるときに嫌味のないバターと卵の香りがふくらんで格別だ。

 唯一不満をおぼえるところが、ここ数年(だと思う)のパッケージ。昔はマルセイバターサンドもそうだったように銀のフィルムで簡単に包まれていたはずなのだけど、袋詰めを切って食べる方式に取って替わられてしまった。袋は簡単に開けられるのだけど、中身を取り出すときに引っかかって、黄金色のかけらが剥げ落ちてしまう。かといって、袋からそのまま食べるのはあまりに散文的であるし。六花亭のこと、多分のっぴきならぬ理由あっての変更ではあるのだろうけれど、いち消費者としては残念でならぬ。

2017/09/10

ひとりメシ大集合 (2)


 ワシントンDC、何度かファーストフードが続いたので、えいやっ!と駅の構内にあるちょっとよさげなグリルに入る。これ、ただのバーガーに見えるけれど、実は挟んであるのはその地方の名物「クラブケーキ」なのです!
 クラブケーキって、よくお話に出てきて、お菓子みたいな名前なのにご飯らしいし、つくり方が複雑でコツがあるみたいだし、すごく気になっていたアメリカ料理の一つである。
 何者かというと、チェサピーク湾の名物であるカニの身をほぐしたものを、ごく少しのツナギとともに丸めて、軽い衣をつけて多めの油で焼き付けたものと思われる。いわば、カニクリームコロッケにおいてクリームとカニの配合を逆にしたような感じだ。メインで頼むと二つ付くのだが、高いので(写真のように、よさげといっても白いテーブルクロスとかワイングラスとかではないような食堂でも一品で20ドル台後半以上に)、お財布と相談してサンドイッチにした。こちらは一つ分しかつかないので安く、お腹もいっぱいになれる。タルタルソースとキャベツといっしょにバンズに挟まれて、コールスローとフライドポテトが付く。味は、日本のカニのように強烈に海と甲殻類の風味がするというものではなく、もう少しやさしい味。ほぐし身の繊維がもさもさとしてとても満足感がある。

 ところで、ポテトの為にマスタードとケチャップを持ってきてくれるのだが、このケチャップの瓶は、合衆国で目にした諸々の風俗習慣の中で最も理解に苦しむもののひとつである。つまり、「瓶」なのだ。それも、広口の瓶からスプーンなりで掬うのではなく、飲み物の入っているような瓶で出てくる。当然、少し傾けたくらいでは出てこない。恐る恐る完全にひっくり返しても、……やっぱり出てこない。蓋をして、恐る恐る、瓶を上下さかさまにして振る。蓋を取る。やっと直径2センチ分くらい出すことが出来た。でももう少し欲しい。えいやっ!とそのまま一振りして、……すでに勘の良い読者の方はお気づきのように、これが皿の上に運よく落ちるはずがないのでございます。
 きっと、どこかに、アメリカの子供なら小学校2年生くらいで完全にマスターするような、なにかコツがあるのですよね?納豆の醤油を入れすぎないとか、たれの袋を破るときに服を汚さないためのスキルみたいな、ね?


 さて、最後はボルティモア。日中あまりに時間的な余裕がなくて、とうとうセブンイレブンの2ドルのホットドックを他人様のお家の軒先を借りて雨の中ほおばるという暴挙に及んだ分、最後の晩餐はきちんと座って食べようと思って、ホテルスタッフのお薦めアフガン料理屋に。白テーブルクロスにワイングラスのお店である。 けど、全然リーズナブル。下の写真のシチューと米とソースとほうれん草のピュレがセットで、なんとかという料理一品なのだが、これで16ドル。ワインとサービス料、税あわせても30ドルだった。



 せっかくだから、ここは羊を食べよう!と、羊の煮込み定食に。クミンが効いたトマト煮込みにヨーグルトがかかっている。ごろごろマッシュルームが入っていて、味が染みてとてつもなくおいしい。ご飯(これもクミンと炊いてある)にかけて、ほうれん草のピュレを添えて、そこに、コリアンダーの葉と唐辛子少々にレモンとオイルかな?そんな感じのスキっとするソースをかけて食べるのだけど、これはどうにかして再現したいくらい本当においしかった!


ひとりメシ大集合 (1)

 学生やっていた時分は、美術館巡礼旅といえば、昼は700円相当のサンドイッチじゃ高いからスーパーで買った袋入りパン(*1)とリンゴで済ませよう、とか夜も駅近くの売店で2ユーロのホットドックとザウアークラウトで、みたいなことやっては2週間で2キロ体重落としたりする無茶をやっていたものだけど…、少しは経済的にまともに装備できるようになり、かつ「用事があって一人で旅行中の大人ですがなにか」みたいな形態が取れるようになってからは、一人ご飯もなかなか楽しくなってきた。まあ、めんどくさくなってスーパーやらで済ますことも度々ありますけれど。
 以下はゆるやかに時系列に沿って、なんとなく印象に残ったご飯など。


 ポートランド州立大学近くにあり、いつも繁盛している中華屋は、点心や北京ダックを出すらしい。これは牛肉の四川火鍋麺みたいな感じの名前で、「辛いのは好きだがあんまり辛すぎるのはちょっと」とかぐちゃぐちゃ言ったら「まかせて!」ってちょうどいいのが出てきた。麺はきしめんよりも幅が広く、餃子の皮を薄く長く切ったような感じで、上には八角と花椒の効いたほろほろの牛塊肉。美味しくて、碗にかぶさるようにして一心不乱に食べた。御覧の通り、何故かレンゲではなく「おたま」が付いてきて、なので、小皿に取り分けて食べるべきだったのかもしれない。始め箸を持ってきてもらったのだが、結局幅広麺が食べにくくてフォークに巻き付けるようにして食べた。ビール飲んで、サービス料も払って、21ドル。思えばこの街は安かった。


 ポートランド、土曜のファーマーズマーケットにて、インドカレーと特製レモネード。ジャガイモとチキンが入っていて底にご飯。思いのほかやさしい味で、日本のカフェ飯っぽい。

 ボストンは、気持ちも時間も余裕がなさ過ぎて基本的に買って済ませていた。サンドイッチ屋のサラダバーの近くにスープバーがあって、スープとパンを買って10ユーロ弱とか、そういう感じ。


 写真はニューヨーク初日に入ったイタリアンで食べたラザニア。雨降りの日で、とにかく温かいものが食べたくてホテルのそばで見つけた。きちんと温かいし、美味しくて、一人客もちらほらといて落ち着いた。


 店内にピアノがあり、その周りに集まっている人々が順番に歌う。ニューヨークに来ると、座ってゆっくり食べられる場所では、メイン一品に飲み物一杯で、サービス料と税金を含めると30ドル前後に。


 ニューヨーク、ホテル近くに、ガイドブックにも乗っている有名なベーグル屋さんがあるというので並んでみた。ゴマベーグルにサーモンとクリームチーズという基本でお願いして、コーヒーを付けたらなんと15ドル!ぎゃあ。でもとてもおなか一杯になるし、兎に角美味ではあった。


 ニューヨーク、ホテル近くのタイ料理屋のテラス席で、海老のトムヤムクン麺。麺は米粉のフォー。疲れると汁物欲しくなりますよねえ。


 ニューヨーク、タイムズスクエア少し上がったところのベンダートラック(トラックの屋台みたいなやつ)でトルコめし。とても美味しそうには見えないと思うけれど、これがなかなか美味しいのです。少し風味のついた(思うにサフラン色のスープで炊いてある)長い米の上に、コマ切れになった鶏と牛の肉(つまるところケバブ)、生の野菜。これにヨーグルトとマヨネーズの混ざったようなソースと、フランスでいうところのアリッサ(またはハリッサ、唐辛子とニンニクのペースト)をかけて食べる。平日夜で、スーツ姿の会社員や、これから観劇に行くと見える家族連れなんかを眺めつつ、噴水の縁に危うく腰かけて観光客気分を満喫した。


 これは、一日素描室に籠って、もったいないからその後夜間拝観の閉館ギリギリまで美術館を歩いた結果もうふにゃふにゃに気が抜けて、命からがら買って帰ったデリ。米とか肉、魚、野菜、色々あって、全体の重さで値段が決まる。これで10ドルくらい。焼いてマリネした野菜で元気が回復した。


 ニューヨーク、可愛げハンバーガー。


 フィラデルフィア、可愛げ控えめハンバーガー。この、たたきつけても決して割れないトレーに、ぶん投げてもサッと拭くだけですぐ使えそうなテーブルを見よ。にしても味は素晴らしかったー!牛赤身肉をまだらに挽いたのが、ツナギなしで焼いてあって、どろっとしたチーズと、カリカリのベーコン(これは調味料である)と行方不明になりがちなピクルス。肉の幸せという味がする。


 フィラデルフィア、チェーンのメキシコ料理ファーストフードやの、タコライス。長い米に、豆の煮た奴、チョリソーを細かく切って炒めたもの、トマトの角切りマリネ、アボカドのペースト、チーズ、生野菜、それから白ソースとアリッサ。これも見た目は微妙になってくるけど結構いける。


 

2017/09/07

魅惑の朝ごはん

 間が空いてしまいましたが、今夜が最後、ボルティモア。教会や古いお屋敷の並ぶマウントバーノン地区にある19世紀の香りのするプチホテルにいるが、なんかリネン類から洗剤が残ってるんじゃないかと思うくらい爽やかで人工的な香りがする…。音と香りはあまりレビューに書くひとがいない気がする、というかこの二点は私普通の人よりも気になるのかもしれないので、難しいところである。
 どこでも時間的な余裕がないので、ワシントンでリンカーン記念像を見ず、フィラデルフィアで独立の記念モニュメントたちも見ず、ボルティモアでもインナーハーバーを見るのもあんまり疲れたし雨なのであきらめてしまった。とはいっても、どこかしら歩くだけで色々と発見があり、都市の中での地区のカラーの違いを差し引いたうえでも州ごとの違いが何となく匂ってくる気がする。


 話はまるでかわりますが、これはポートランドのホテルの朝ごはん。ビュッフェで、メインはスクランブルエッグにカリカリベーコンとジャガイモを角切りにしてきつね色にソテーしたものである。炭水化物はトーストや甘いパンも選べるけれど、ダントツ人気で結構おいしかったのがワッフル。


 右にみえるタワーから紙コップにタネを出して、左にある回転式ワッフル機で2分30秒焼くのを各自行う。その隣には、ホイップクリーム、バター、メープルシロップとチョコチップなどのトッピングが選べる。
 種が甘めで、案外美味しかったのが、ベーコン×メープルシロップ。気持ち悪い感じしますかねえ?『大草原の小さな家』シリーズの『長い冬』で、お父さんがワイルダー家に行ったときに食べるそば粉ホットケーキが、確かベーコンとシロップをかける(シロップはひょっとすると記憶ちがいかもだけど)のがとても美味しそうだったので、機会があれば…と思っていたのです。アメリカはフランスよりは甘い×しょっぱいを使う気がする。あと、みんな大好きカリカリベーコンは、「調味料」として使われているんだ!と先日ベーコンチーズバーガーを食べながら気付いたところです。


 ワシントンでは、うまいこと官庁街のオフシーズンに滑り込めたのか近代的で居心地の良いホテルに当たり、朝ごはんも素晴らしかった。同じくビュッフェで、卵、ポテトのソテーは夏野菜入りで少しスパイスのきいた南部風、同じく南部名物のビスケット付き。それとカットフルーツにヨーグルトとナッツ、ベリーをかける。これぐらいちゃんと食べると午前中十分動きまわったり緊張する調べものしていても疲れすぎないし、昼に眠くなるほど食べなくても夕方までもつので旅行中には大変よい。