昔、基礎化粧品については口コミやレビューを見るより親族の使ってるものが肌質に合うから一番だよ!みたいな見解を見たことがあるのですが、別に意識的に参考にしなくても選ぶものが似通ってしまうというのは姉妹あるあるらしい。
私に妹が二人いる話は界隈では有名だが、上の妹とは、昔からとにかくよくかぶる。おそらく同居していたころに、私に憧れまくってた妹が、一挙手一投足に学習を極めて趣味をインストールしてしまったのではないかと勝手に推測するのだが、正確には服装をはじめテイストはわずかに違うし、骨格も合う色相も少し異なり、我々それを意識している。にもかかわらず、たまに私が東京に出るときに一緒に遊ぼうとなったらだいたいアイテムがかぶっていて、下手したら三人とも同じ無印良品のニットカーディガンとかだったりする。冬靴を買わなければ、という年に入手したのが似た黒のスムースレザーのくるぶし丈ショートブーツだったり、ベージュにもいろいろあるだろうに春コートの色味がステルス級に同じだったりする。ある時は、クリスマスプレゼントにリクエストして買ってもらった石ついた指輪が同じブランドの色違いだった。プレゼントをもらう話も指輪にする話も事前には一切していなかった。夫たちはひたすら気味悪がっていた。その時はまだ夫じゃなかったかもしれないが。
この偶然の一致の極致が、一週間違いの予定日で妊娠し、10日差で男子を出産したことだろう。夫たちはひたすら気味悪がっていた。お互い、子供を望んでいたことすら知らなかった。もう驚くことなどないと思ったものである。
そしたら、昨日、コメ炊き忘れたし疲れたから坊と私の夕食はココイチにしちまえーっと、から揚げ付きキッズカレーとカキフライカレーをテイクアウトし、「台風だしさぼったよー」とラインしたところ、まさかの!東京の妹宅で甥っ子がから揚げ付きキッズカレーのテイクアウトを食べる写真が届いたのである。ひさしぶりにちょっと驚いた私は、早速二枚の写真を並べて夫に報告したところ、「うけるね」と一言。して坊のズボンが白っぽいのにカレーの染みが付くのではないかと心配していた。もはや気味悪さも吹っ切れたようです。