トイトレとはトイレトレーニングのことです。一丁前にプライベート領域だとわかっていて広島市内の人気の多い歩道でトイレの話をしたら怒ったりする坊なので、怒られたら消すかもしれないけれど、いろいろと発見が多いので。
我が家は保育園と二人三脚子育てなので、2歳の初夏から「保育園で短い時間お兄さんパンツで過ごしてトイレの練習をする」&「家でお風呂の前にトイレに座ってみる」からスタートし、比較的早く軌道にのったものの、そこで膠着してしまった。そうこうしているうちに冬になり、寒い家に引っ越したので、家での挑戦を一回休止。厳しい寒さが過ぎたころに、新居(といっても古い家なのだが)のトイレで成功したのを機に、頻繁に誘うようにし、保育園でも徐々に お兄さんパンツの時間を延ばしていた。が、誘っても「お部屋でする!」、お兄さんパンツに誘導しても「紙のぱんちがいい!」、かというと「今おしっこでた!」。どうもこの膠着状態は本人の強い意思によるもので、尿意を明確に把握しているものの紙パンツが楽だから変えたくないということらしい。オムツメーカーの技術開発パワーがすごいのだ。
そこで授業期間が終わるのを待って次の手を打った。「もうこの袋の紙パンツなくなったら、お兄さんパンツしかなくなるからね」と大袋をあけるときに告知。その後使うたびに、「まだこれくらいあるね」「もうすぐなくなるね」と見せて、なくなってからはお兄さんパンツをはかせた。おりしも私は春休み期間。仕事はあるけど自由がききやすい。洗濯機一日二回回す覚悟で、保育園にも倍量の着替えを持たせて協力してもらうことに。ちなみに外出用と夜用は紙パンツをまだ確保してある。
初めてお兄さんパンツで登園したときに保育士さんに「すごーい!格好いい!!」とみんなの前で盛大にほめてもらえたおかげで、お兄さんパンツで過ごすことへのインセンティヴができたらしい。さらに、トイレに誘っても渋るときには「出なくてもいいから」、座れたらそれだけで「頑張ったね!」、おしっこしたい、と言ってくれた時には、途中で出ちゃっても「教えてくれてえらかったね」、間違ってパンツの中で出ちゃったときはため息やらイライラ声を飲み込んで「出ちゃったねー、ちょっと気持ち悪いね」、そしていかなる場合でもトイレで出来たら「作戦成功!やったー!」とハイタッチ、で、かれこれ三週間。
はじめは、失敗も多いし、お互いにストレスなので、こういう重めの負荷をかけるのは父親がいるときにするべきだったか?(何しろ二人暮らしだと、トイレ番長と二人ぼっちという逃げ場のなさがあったんではないだろうか)とか早かったか?とか後悔しそうになったが、なんとか軌道に乗ってきた気がする。土日に外出するときにも、外出先で成功して着替えを使わずに帰ってこられたりするようになり、普段もごく普通に「おしっこ出そう!」と教えてくれる。
それである時、「もうトイレでおしっこするの全然面倒じゃなくなったしょ?」と訊いてみたんだけど、「めんどうくさい!」と即答。一瞬でわが身を振り返って、確かにトイレ行くの面倒だな、布団の中とか仕事いい進み具合の時とか本当に行きたくなくなるよなーと思って、「ま、そりゃそうだよねー」というと、「めんどうくさいよねえ!」とまたいって、二人で爆笑したのでした。
ところで、上に書いていないのは大便の方です。こっちは結構難しいみたいで、一度トイレで成功して、ふたりして泣きそうになって笑いながらハイタッチしてそのあと部屋中踊り狂って、シャンパンを開けかねない喜びようだったのだけど、残念ながら再現性がみられない。勢いのよい水洗トイレがない状況で、お兄さんパンツの中にウンチをされると、なかなか洗うのが大変だし衛生的にも気を揉むことになるが、まあ、これもそのうち何とかなるかな?