あっというまに四月になって、怒涛のように消耗を開始している。
今日のように一日、オリエンテーションやら会議やら何やらで人前だったり人と話す仕事が続くと、ひとりになった瞬間、研究によく集中できた日とは別種の疲労が覆いかぶさるようにやってくる。こんなときは、凝った料理に挑戦するのも面倒だし、買い物をすると失敗しやすいし、人をご飯に誘おうものならアンコントローラブル愚痴大会になって後から発作マグナ(*)に襲われそう。
んな感じで、クリエイティヴな活動としての料理なり買い物なり会食なりの意欲が枯渇したとき、それでもせめて温かいものが食べたいなら、近頃お気に入りのサバイバル飯は、「ワンポットパスタ」です。その名の通りパスタなのに鍋一つ、ソースと麺が同時に出来る。
ちゃんとやったら普通にメニュー名のついたパスタも可能みたいだけど(ググってみてください)、私がやるのは、「冷蔵庫のお掃除スープにパスタも入ってる」みたいなやつ。鍋にオリーヴオイル熱して、ニンニク潰したのと玉ねぎとかにんじんとか、ざっと炒めて、ざっと水を入れて、スープキューブを入れて、沸騰したらスパゲッティーニを入れて、パスタのゆで時間はたっぷりあるから、他に適当に他に入れたい野菜やベーコンとか肉ものを切ったりちぎったりして入れる。ゆで時間がきたら、ざっと胡椒を引いて、オリーヴオイルでも垂らして、どんぶりにじゃっと盛って出来上がり。
常備野菜(玉ねぎ・人参・じゃがいもなど)や、冷蔵庫に残っているしなびかかった茸や青物などと、冷凍庫に入ってるベーコン(塊を切って冷凍している)など、何を入れても大体大丈夫だし、極論、玉ねぎ+ベーコンで大丈夫。あと、普通パスタに入れないだろうジャガイモは案外いい。トマト入れてもいいし、カレー風味にしてもいい。レモン絞ってもいい。チーズかけたらご馳走だし、ミルク入れてもいい。ちょっと時間かかるけど、この際パスタの代わりに少し水吸わせた米でもいい。大体スープと野菜と炭水化物詰め込むと満足な気分になれるし、パスタのゆで時間+二分もあれば出来上がるから、お腹が空いて絶望的な気分なときにもかなり安全である(お腹空いて絶望的な時にコンビニにいったりするとさらに落ち込みませんか)。冷蔵庫は限界状態ギリギリ手前ぐらいで大丈夫で、洗い物も最小限。さっと食べて元気になったら、今度はコンビニの蛍光灯にも打ちのめされたりしないで、余裕でアイスとか買ってきちゃったりして、鼻歌の一つでも出るようになったら、寝る前にちょっと気を取り直して論文読んだりしてもいいじゃない。
卒業式の花の生き残りマーガレット。香りの微妙さを悟らせない可憐な佇まい。
新入生の時期になると思い出すのは自炊を始めたころで、あのころに比べると随分腕は上がったし要領もよくなり、多少は舌も洗練されたと思う。その一方、正しく有元葉子さんの弟子であり、フランスで共働きが生活に追われるのではなく生活を楽しむための合理性のリアルを見てきたこともあって、平日の夕めしは年を経るごとに簡単になっている気がする。もう少し暖かくなって、毎日に慣れてきたら、なんでものっけたワンプレートサラダディナーをやろうっと。備前のミート皿にイモとか卵とかツナとかハムとか肉とか茸とかナッツとかなんでも、濃い緑の葉っぱと一緒にわさっと乗せて、思いつきでアレンジしたドレッシングをまだらにかけて、ジャズボーカルをかけて、窓をちょっと開けて、パンの代わりにビールを流し込むのだ。
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サラダからはじめよ 新入生のための一人飯ハック(読書猿)
サラダの果て、はじまりの料理
(*) 「発作マグナ」はやっちまった自分の恥ずかしい言動や、日中うまく対応できなかった怒りの元に、時間差で取りつかれて「ぬおおおおおーーーーーーー」となる現象。
「アンコントローラブル愚痴大会」は、様々な理由により、愚痴の発露がほどよいガス抜きの域を超え、その場の人々のことごとくから明るみにしない方がよい情報や感情が引き出されてエスカレートし、最終的に何となく互いの弱みを握りあった気分と自己嫌悪が残ったりする宴の形式。稀に、宴でなくても似た状況が起こることがある。なんかこの人としゃべるといつも…、というアンコントローラブル愚痴大会現象の触媒のような人も存在する気がする。愚痴が悪いわけではなく、例えば「今日は愚痴るからよろしく!」といって(ガス抜きの域を越えない程度に)ある程度娯楽として整理された打ち明け話をするのは、大人として大丈夫なうちにはいるだろう。
今日のように一日、オリエンテーションやら会議やら何やらで人前だったり人と話す仕事が続くと、ひとりになった瞬間、研究によく集中できた日とは別種の疲労が覆いかぶさるようにやってくる。こんなときは、凝った料理に挑戦するのも面倒だし、買い物をすると失敗しやすいし、人をご飯に誘おうものならアンコントローラブル愚痴大会になって後から発作マグナ(*)に襲われそう。
んな感じで、クリエイティヴな活動としての料理なり買い物なり会食なりの意欲が枯渇したとき、それでもせめて温かいものが食べたいなら、近頃お気に入りのサバイバル飯は、「ワンポットパスタ」です。その名の通りパスタなのに鍋一つ、ソースと麺が同時に出来る。
ちゃんとやったら普通にメニュー名のついたパスタも可能みたいだけど(ググってみてください)、私がやるのは、「冷蔵庫のお掃除スープにパスタも入ってる」みたいなやつ。鍋にオリーヴオイル熱して、ニンニク潰したのと玉ねぎとかにんじんとか、ざっと炒めて、ざっと水を入れて、スープキューブを入れて、沸騰したらスパゲッティーニを入れて、パスタのゆで時間はたっぷりあるから、他に適当に他に入れたい野菜やベーコンとか肉ものを切ったりちぎったりして入れる。ゆで時間がきたら、ざっと胡椒を引いて、オリーヴオイルでも垂らして、どんぶりにじゃっと盛って出来上がり。
常備野菜(玉ねぎ・人参・じゃがいもなど)や、冷蔵庫に残っているしなびかかった茸や青物などと、冷凍庫に入ってるベーコン(塊を切って冷凍している)など、何を入れても大体大丈夫だし、極論、玉ねぎ+ベーコンで大丈夫。あと、普通パスタに入れないだろうジャガイモは案外いい。トマト入れてもいいし、カレー風味にしてもいい。レモン絞ってもいい。チーズかけたらご馳走だし、ミルク入れてもいい。ちょっと時間かかるけど、この際パスタの代わりに少し水吸わせた米でもいい。大体スープと野菜と炭水化物詰め込むと満足な気分になれるし、パスタのゆで時間+二分もあれば出来上がるから、お腹が空いて絶望的な気分なときにもかなり安全である(お腹空いて絶望的な時にコンビニにいったりするとさらに落ち込みませんか)。冷蔵庫は限界状態ギリギリ手前ぐらいで大丈夫で、洗い物も最小限。さっと食べて元気になったら、今度はコンビニの蛍光灯にも打ちのめされたりしないで、余裕でアイスとか買ってきちゃったりして、鼻歌の一つでも出るようになったら、寝る前にちょっと気を取り直して論文読んだりしてもいいじゃない。
卒業式の花の生き残りマーガレット。香りの微妙さを悟らせない可憐な佇まい。
新入生の時期になると思い出すのは自炊を始めたころで、あのころに比べると随分腕は上がったし要領もよくなり、多少は舌も洗練されたと思う。その一方、正しく有元葉子さんの弟子であり、フランスで共働きが生活に追われるのではなく生活を楽しむための合理性のリアルを見てきたこともあって、平日の夕めしは年を経るごとに簡単になっている気がする。もう少し暖かくなって、毎日に慣れてきたら、なんでものっけたワンプレートサラダディナーをやろうっと。備前のミート皿にイモとか卵とかツナとかハムとか肉とか茸とかナッツとかなんでも、濃い緑の葉っぱと一緒にわさっと乗せて、思いつきでアレンジしたドレッシングをまだらにかけて、ジャズボーカルをかけて、窓をちょっと開けて、パンの代わりにビールを流し込むのだ。
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サラダの果て、はじまりの料理
(*) 「発作マグナ」はやっちまった自分の恥ずかしい言動や、日中うまく対応できなかった怒りの元に、時間差で取りつかれて「ぬおおおおおーーーーーーー」となる現象。
「アンコントローラブル愚痴大会」は、様々な理由により、愚痴の発露がほどよいガス抜きの域を超え、その場の人々のことごとくから明るみにしない方がよい情報や感情が引き出されてエスカレートし、最終的に何となく互いの弱みを握りあった気分と自己嫌悪が残ったりする宴の形式。稀に、宴でなくても似た状況が起こることがある。なんかこの人としゃべるといつも…、というアンコントローラブル愚痴大会現象の触媒のような人も存在する気がする。愚痴が悪いわけではなく、例えば「今日は愚痴るからよろしく!」といって(ガス抜きの域を越えない程度に)ある程度娯楽として整理された打ち明け話をするのは、大人として大丈夫なうちにはいるだろう。
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