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2023/05/31

多足動物、軟体動物、哺乳類

  ここには書いていない気がするけれど、「空き家」に引っ越してもうすぐ半年になる。「空き家」に住むというのは、おそらく尾道独自の表現で、空き家だった期間がそれなりにある古い住宅、ただ「古民家」と恰好よく呼ぶほど古くない建物に、借家住まいすること。山と海と寺と線路に市街地が密集した山手で戦後ぐらいに建てられて以前は人が住んでいたけれど不便だったりして空き家になっていた住宅を直したり直してもらったりして住んでいる人が、尾道には結構いる。

 引っ越しを考えたのは、子どもが本格的に動くようになるとともに、夫の会社がテレワークの制度をきちんと実装して、1.5人住まいなら何とかなっていたアパートが手狭になったことであった。同じ条件で広くすると家賃が倍なので、うーん、と発想を転換、尾道らしいことをしてみようということになった。光熱費も物価も値上がり甚だしい今、この判断は間違っていなかったとしみじみ思う。本格的に動くようになった子どもは、ある程度危険を察知したり、言い聞かせを守ったりもできるので、古い家につきものの危険も本当の乳児ほど心配しなくていい。「まっくろくろすけのおうち」といって急な階段や破れたふすまを楽しんでいる。

 冬の間、一番の敵は寒さだった。居間と子供部屋と台所がつながった一階ではエアコンと灯油ファンヒーターを併用し、寝室にはパネルヒーターを置いて、座り仕事の時には電気毛布も使いながらなんとかしのいだ。

 あたたかくなってくると、今度は生きものである。四月末ごろから、風呂場にナメクジ、ダンゴムシ、夜になると居間に蚊、留守中には台所にネズミ。ゴールデンウィークの後半で、これはという穴をふさぎ、ネズミ捕りを念のため置いて、さらにお風呂の排水溝から上がってくるのに少し苦労するように細工をし、蚊取りのノーマットを買い込み、ゴキブリキャップを設置し、玄関の引き戸周辺には虫の忌避剤を撒いた。暑くなる前に、風を通すのに必要な網戸の修繕もした。まあ、だいたいは夫がやってくれたのだが。ナメクジはそれでも上がってくるのだが、見つけたその都度熱湯で流し、さらに排水溝にも熱湯を少しかけて「ここはいい棲み処じゃないよ」と根気よくメッセージを送っている。

 梅雨時には(つまりこれからだ)ムカデが現れるという。ムカデは夜行性だし噛むから怖い。先日、息子のダンゴムシ移住大作戦に付き合っていたら、ムカデの赤ちゃんを見つけたが、長さ1センチ足らず、幅は小さなタイプの蟻よりさらに小さい。こんなの入ろうとおもえばアッというまに家に入ってしまうだろう。近隣の方々からいただいたアドバイスをここに記しておく。戦いが始まったらまた報告しようと思います。

・とても小さい子や動物がいないなら忌避剤を撒くのが一番効果的

・捕らえたときに噛まれないように、長さがある火箸(炭をつかむ大型のトング)を用意するといい。

・バケツに少量の水を張って寝室などにおいておいて、遭遇すると放り込むようにすれば、抜け出せずにおぼれ死ぬ。

・熱湯をかけると確実に殺せるのでポットに熱湯を用意。

・凍らせるタイプのスプレーは直撃できれば反撃の危険がないし、殺虫剤の薬をまき散らさないので住人にも安全。

・ムカデが好む毒餌を寝室など重要なところにおいておく。食べてからは動きが鈍るので遭遇しても処理しやすい。

・寝る前に必ず布団の中に忍び込んでいないかを確認すること。

・見つけたら、処理方法に迷うまえにガムテープやコロコロなどで動きを封じること。出なければ畳の隙間や壁の隙間に逃げてしまう。

・ごちゃごちゃや湿気がたまる場所、ゴキブリ、などというムカデが好む環境をつくらない。

 さらに、ムカデやゴキブリの天敵として、アシタカグモがいる。結構ごつい見た目で脚を入れると5センチを優に超えるので、油断しているときに見つけるとかなりぎょっとするのですが、我が家では「クモのロッキー」として有難く居候していただいています。

2023/03/16

トイトレ雑感

  トイトレとはトイレトレーニングのことです。一丁前にプライベート領域だとわかっていて広島市内の人気の多い歩道でトイレの話をしたら怒ったりする坊なので、怒られたら消すかもしれないけれど、いろいろと発見が多いので。

 我が家は保育園と二人三脚子育てなので、2歳の初夏から「保育園で短い時間お兄さんパンツで過ごしてトイレの練習をする」&「家でお風呂の前にトイレに座ってみる」からスタートし、比較的早く軌道にのったものの、そこで膠着してしまった。そうこうしているうちに冬になり、寒い家に引っ越したので、家での挑戦を一回休止。厳しい寒さが過ぎたころに、新居(といっても古い家なのだが)のトイレで成功したのを機に、頻繁に誘うようにし、保育園でも徐々に お兄さんパンツの時間を延ばしていた。が、誘っても「お部屋でする!」、お兄さんパンツに誘導しても「紙のぱんちがいい!」、かというと「今おしっこでた!」。どうもこの膠着状態は本人の強い意思によるもので、尿意を明確に把握しているものの紙パンツが楽だから変えたくないということらしい。オムツメーカーの技術開発パワーがすごいのだ。

 そこで授業期間が終わるのを待って次の手を打った。「もうこの袋の紙パンツなくなったら、お兄さんパンツしかなくなるからね」と大袋をあけるときに告知。その後使うたびに、「まだこれくらいあるね」「もうすぐなくなるね」と見せて、なくなってからはお兄さんパンツをはかせた。おりしも私は春休み期間。仕事はあるけど自由がききやすい。洗濯機一日二回回す覚悟で、保育園にも倍量の着替えを持たせて協力してもらうことに。ちなみに外出用と夜用は紙パンツをまだ確保してある。

 初めてお兄さんパンツで登園したときに保育士さんに「すごーい!格好いい!!」とみんなの前で盛大にほめてもらえたおかげで、お兄さんパンツで過ごすことへのインセンティヴができたらしい。さらに、トイレに誘っても渋るときには「出なくてもいいから」、座れたらそれだけで「頑張ったね!」、おしっこしたい、と言ってくれた時には、途中で出ちゃっても「教えてくれてえらかったね」、間違ってパンツの中で出ちゃったときはため息やらイライラ声を飲み込んで「出ちゃったねー、ちょっと気持ち悪いね」、そしていかなる場合でもトイレで出来たら「作戦成功!やったー!」とハイタッチ、で、かれこれ三週間。

 はじめは、失敗も多いし、お互いにストレスなので、こういう重めの負荷をかけるのは父親がいるときにするべきだったか?(何しろ二人暮らしだと、トイレ番長と二人ぼっちという逃げ場のなさがあったんではないだろうか)とか早かったか?とか後悔しそうになったが、なんとか軌道に乗ってきた気がする。土日に外出するときにも、外出先で成功して着替えを使わずに帰ってこられたりするようになり、普段もごく普通に「おしっこ出そう!」と教えてくれる。

 それである時、「もうトイレでおしっこするの全然面倒じゃなくなったしょ?」と訊いてみたんだけど、「めんどうくさい!」と即答。一瞬でわが身を振り返って、確かにトイレ行くの面倒だな、布団の中とか仕事いい進み具合の時とか本当に行きたくなくなるよなーと思って、「ま、そりゃそうだよねー」というと、「めんどうくさいよねえ!」とまたいって、二人で爆笑したのでした。

 ところで、上に書いていないのは大便の方です。こっちは結構難しいみたいで、一度トイレで成功して、ふたりして泣きそうになって笑いながらハイタッチしてそのあと部屋中踊り狂って、シャンパンを開けかねない喜びようだったのだけど、残念ながら再現性がみられない。勢いのよい水洗トイレがない状況で、お兄さんパンツの中にウンチをされると、なかなか洗うのが大変だし衛生的にも気を揉むことになるが、まあ、これもそのうち何とかなるかな?

2022/11/19

うちゅうにむちゅう

 もうすぐ三歳になる坊との会話はかなり楽しい。

 普段は一緒にいると「あそぶ」でいいが、車の中で私は運転、坊はチャイルドシート、という状態だとできることが限られ、暇でも口を動かすしかない。「ショベルカーあった!」「ゆめまーとだ!」と報告し合うのも同じ道だとマンネリ化しがちなので、少し見えないものを入れながらおしゃべりを試みてみる。見えるものも見えないものも、盛り上げる秘訣は「列挙」なので、今日ほいくえんで外遊びした?滑り台した?小さい滑り台もした?お砂場あそびはした?だれだれちゃんと遊んだ?だれだれ君はいた?あかちゃんは一緒だった?とインタビュー形式にしたり、なんの色の車がある?他には?と車の色をひたすら挙げてもらったりする。近頃は坊の方から「ママはがっこうでちゃんとお弁当たべた?」とインタビューしてくれたり、「軽トラック今日いるかな?」「いつつくらい、いるといいねえ!」と本日の探し物テーマを提案してくれたりする。

 ただのおしゃべりなので、寝る前に気持ちを落ち着けるのにもいいかも、と、寝付くのが難しそうなときは消灯後にぽつぽつ話をしてみる。最初は眠れるためのおまじない(*)だったのだが、ある時なにかの拍子に明日の朝ごはんのメニューを列挙する形になり、それに好きなメニューや知っている野菜と果物など、どんどん広がって「たべものじぇんぶ」、転じてここ二週間ほどは「食べ物ゲーム」が日課になった。じゃあね、リンゴ!「じゃあね、みかん!」じゃあね、パン!「じゃあね、バターとリンゴのジャム!」じゃあね、ごはん!「じゃあね、すっぱいうめぼしとかりかりのおにぎり!」…とやるのである。

 昨夜、たまたま、「じゃあね、カレー!」が出てきたので、じゃあね、シチュー!と言ったら、「しちゅう、うちゅうにむちゅうのやつ?」と。ほほう。ーシチューは、カレーに似てるけど白くてあったかくて美味しいんだよ、こんど食べようね。宇宙はロケットでいくところだよ、というと、先日の月食で月に興味津々な坊のいわく「ロケット、あかいおつきさまいける?」ーん-、いけるかな、赤くないお月様もいけるよ。「しろいおつきさまいける?」ーうん。「きいろいおつきさまいける?」ーうん。「くろー-いおつきさまいける?」ーそうだね。「あかーいおつきさま、ちょっとこわかったね」

 おおきくなったら、ロケットでお月様いけるよ、と言ってみたら、「ぱぱとままはおおきいからつきにいける?」と!少し困って、ーおおきいけどお月様いけないね。ママとパパはロケットにのるのと別のお仕事だからね。ロケットのるお仕事の人はいくんだよ。でも(坊)がおおきくなったら、ロケットのるお仕事じゃないひともいけるかもね。

 坊、じーっと考えてて(もちろん理解は追いついていないと思う、でももっとちいさいときからの悪い癖で私はあまり理解してなくても全部言ってしまう)、「くるまはのれる?」と。ーくるまは、(坊)も乗れるね。おおきくなって、練習したら運転もできるよ。「じゃあね、くるまでつきにいくのがいいんじゃない?」とのことで、ーそだね、車でいけたらいいね、と。頭ひねりすぎたのか、その後スムーズにご就眠でした。


(*)めんめつぶって、おててとあしをだらーんとして、いきをおおきくすって、おおきくはいて、あーきょうもたのしかったねー、おいしいものたくさんたべたねー、あしたもたくさんあそべるといいねー、おふとんきもちいねー、(とかなんとか適当に)おやすみー。

私は眠るのが得意でない方で、小さいときはどうやったら眠れるのかわからなかったし今もちょくちょく不眠が怖く、どうやら坊も「おやすみ三秒」タイプではなさそうなので、なにかルーティンがあったらいいのかとヨガのリラックスを参考にやってみているものである。

2022/09/07

シンクロニシティ

 昔、基礎化粧品については口コミやレビューを見るより親族の使ってるものが肌質に合うから一番だよ!みたいな見解を見たことがあるのですが、別に意識的に参考にしなくても選ぶものが似通ってしまうというのは姉妹あるあるらしい。

 私に妹が二人いる話は界隈では有名だが、上の妹とは、昔からとにかくよくかぶる。おそらく同居していたころに、私に憧れまくってた妹が、一挙手一投足に学習を極めて趣味をインストールしてしまったのではないかと勝手に推測するのだが、正確には服装をはじめテイストはわずかに違うし、骨格も合う色相も少し異なり、我々それを意識している。にもかかわらず、たまに私が東京に出るときに一緒に遊ぼうとなったらだいたいアイテムがかぶっていて、下手したら三人とも同じ無印良品のニットカーディガンとかだったりする。冬靴を買わなければ、という年に入手したのが似た黒のスムースレザーのくるぶし丈ショートブーツだったり、ベージュにもいろいろあるだろうに春コートの色味がステルス級に同じだったりする。ある時は、クリスマスプレゼントにリクエストして買ってもらった石ついた指輪が同じブランドの色違いだった。プレゼントをもらう話も指輪にする話も事前には一切していなかった。夫たちはひたすら気味悪がっていた。その時はまだ夫じゃなかったかもしれないが。

 この偶然の一致の極致が、一週間違いの予定日で妊娠し、10日差で男子を出産したことだろう。夫たちはひたすら気味悪がっていた。お互い、子供を望んでいたことすら知らなかった。もう驚くことなどないと思ったものである。

 そしたら、昨日、コメ炊き忘れたし疲れたから坊と私の夕食はココイチにしちまえーっと、から揚げ付きキッズカレーとカキフライカレーをテイクアウトし、「台風だしさぼったよー」とラインしたところ、まさかの!東京の妹宅で甥っ子がから揚げ付きキッズカレーのテイクアウトを食べる写真が届いたのである。ひさしぶりにちょっと驚いた私は、早速二枚の写真を並べて夫に報告したところ、「うけるね」と一言。して坊のズボンが白っぽいのにカレーの染みが付くのではないかと心配していた。もはや気味悪さも吹っ切れたようです。

2022/09/01

乗り物あつまれ

 2歳8か月現在の備忘として

乗り物一般:「タイヤあるやつ」

・電車

山陽本線普通:「黄色い電車」

新幹線諸々、桃太郎(貨物列車):その名称で

山の手線:「やまのせてん」

地下鉄丸ノ内線:「パパの赤い電車」

・働く車

ブルドーザー、ホイールローダー、コンクリートミキサー車、ダンプトラック、コンテナトラック、タンクローリー、フォークリフト、ウイングトラック、ごみ収集車、路線バス、幼稚園バス:その名称で

軽トラ:「小さいトラック」あるいは「けいととらっく」

クロネコヤマトの宅配車:「ニャンニャントラック」

ヤマザキパンの運搬車:「パンパントラック」

サカイの引っ越しトラック:「パンダちゃんトラック」

*追記 現金輸送車:「げんきんせいそうしゃ」(マネーロンダリングというやつ…これ、農協あたりでよく見る警備会社の窓つぶしたバンを「現金輸送車かな」といったら気に入ったみたい)

・普通車他

日産ノート(赤):「ママの赤い車」「ママの赤い車とおんなじやつ」

日産ノート(ほかの色):「ママの赤い車のほかのやつ」「ママの車とおなじやつ」

その他の赤いコンパクトカー:「赤い車」

オレンジ色のコンパクトカー:「おねえさんのオレンジの車」(同じ駐車場の幼稚園のお姉ちゃんのところが乗っているので)

トヨタクラウン(白・銀):「しゃちょうの車」(同じ駐車場の「社長」のところに停まっているので)

トヨタプリウス(白):「ぷりうすのよその車」

トヨタプリウス(黒):「お兄さんの車」(同じ駐車場で男性が乗っているので)

軽自動車一般:「黄色いなんばんプレートの車」

ミニバン一般:「バスみたいな車」

SUV一般:「かっこいい車」「大きいタイヤの車」

ジープ:「じーぷの車」「かっこいい車」

トヨタの黒いピックアップトラック:「かっこいい車」


多くは、会話の中で私が何気なく言った言葉を拾って使っているのだろうが、最後3行は私が口にした覚えはあまりない(SUVよりスポーツカー風のが格好いいと思う、ので図鑑ではフェラーリの赤いやつを「これママの車だね!」、駐車場にあるアルファ・ロメオを「これママの車にそっくりね!」とか言ってホラ教えてます)ので、多分本人の好みなのだと思う。ちなみに、ピックアップトラックが一番目が輝いている。男子が最近人気のSUV欲しがるのは二つ子の魂かしらん。