海外旅行(出張/留学/etc. )に行くときというのは、前回のリストみたいにしていろいろと準備が必要なのだが、結局のところは「パスポートとカードがあれば後は何とかなるから!」に尽きる。
あとは遅刻をしないこと。もっとも、私なんぞはドキドキしちゃって遅刻なんてそうそうできそうにない。寝坊したり浴びるように飲んでて時間の感覚をなくしたりして、飛行機に遅れた武勇伝など聞くと、「なんて大胆な人なんだ★」と感心してしまう始末。んなもんだから、ましてパスポートを忘れるなんていうのは、別世界でしか起こりえないことだと思ってました。
あとは遅刻をしないこと。もっとも、私なんぞはドキドキしちゃって遅刻なんてそうそうできそうにない。寝坊したり浴びるように飲んでて時間の感覚をなくしたりして、飛行機に遅れた武勇伝など聞くと、「なんて大胆な人なんだ★」と感心してしまう始末。んなもんだから、ましてパスポートを忘れるなんていうのは、別世界でしか起こりえないことだと思ってました。
まっさか、自分がパスポート忘れて、飛行機に乗り遅れるかの瀬戸際に立つことになるなんてね!!!
正確には、パスポートだと思って持っていたのが、すでに穴をあけた期限切れパスポートの方だったことに広島空港で気付いたのだ。
時刻は8:20。飛行機出発が9:10。チェックインカウンターで「こちらもう無効になっているものみたいなのですが」と言われて、言葉を失った。うわあ…やってしまった…。
時刻は8:20。飛行機出発が9:10。チェックインカウンターで「こちらもう無効になっているものみたいなのですが」と言われて、言葉を失った。うわあ…やってしまった…。
カウンター係員の方は流石に立ち直りが早い。私が片道一時間くらいかかるだれもいない家に確実に有効なパスポートを置いてきていることを確認すると、ほぼ間髪入れずに国内線の振り替えが可能か確かめ、10:30発の便なら羽田~成田の乗り換えが規定より五分足りなくなるが間に合う可能性は高いからどうか、と勧めてくださる。羽田~成田が五分足りないのは余程でないかぎり大丈夫だろうが、出発まで二時間ちょっとの間に家までの往復ができるかが問題だ。私は、新幹線という選択肢を頭に置きつつ(それはちょっと調べただけで無理そうなことが判明した)荷物は全部持って空港を出た。
近くの民営駐車場まではシャトルバスを待つ暇がないのでタクシー。運転手さんは、私の大荷物を見て「旅行だったんですか?」と世間話を切り出すも、私が「だったんですが忘れ物しちゃって取りに家に戻るんです」というと黙ってしまった。
車のナビは高速道路を使って9:15、使わないで9:30に家につくというので、河内から山陽自動車道に乗った。すぐに本郷からの長い登り坂が始まると、私の可愛いパッソではどう頑張っても100キロ以上は出ないのだが…と、ふにゃふにゃ考えてたら、なんと工事のために一キロの渋滞。これで10分ばかりロスを食らう。
私は書き終えていない月末までの論文のことを考えて、いっそのことこれは大人しく自分の家で論文をということなのじゃないか?とえらく自信を無くしてしまう。だったら前日(卒業式&謝恩会)もっとちゃんと飲めたのに~なんてどうでもいいことも考える。目の前にシャンパンがあったのにジンジャーエールで我慢してたのは飛行機に間に合うためだったのに!なんて阿呆をやってしまったことか。その後少し取り戻すものの、再度尾道に入る直前で工事に遭遇し、結局9:25分に家についた。
幸いパスポートはすぐに見つかった。鍵をかけて、今のままでは極めて危うい今度のパリ行について方針を立てる。
すなわち、(1)まずは生命と安全を確保、つまり、自暴自棄になって事故を起こすほどの事態ではない。それくらいなら飛行機を逃したほうがましだ。まあまた機会はあるだろう。ということで、法定速度の超過はなしね。(2)そして、行けようが行けまいが論文は書くこと。なんだか論文がかけていない罪悪感とテンパりようが微妙に危険な方向に結びついて自分の思考を歪めつつあったので(書けてないからこんなバカなことになるんだ!とか)それとこれとは別に考えなければならない。最後に(3)あきらめないで、とりあえず羽田まで、それから成田へ、行ってみること。
ちなみに、この日朝ごはんは優雅に空港で食す予定だったので、この時点でかなり空腹だったのだが、(1)の生命の危機に該当するほどではないと判断して我慢して突破することとした。
広島空港までは今度は下道を使う。ナビがいうには到着予定は10:30。いう通りなら万事休すだが、少し混んでも三原のバイパスで大体10分、空港に向かう山道で頑張れば5分は稼げるはず。駐車場は涙を呑んでちょっと割高な県営を使えば…と色々考えつつ、そのうち色々どうでもよくなってきて、もういい、なるようになれ、とついてみたら10:12だった。
駐車場から三個の荷物を持って走り、14分にカウンターについてからはちっちゃい地方空港の本領発揮。全日空の係員さんに「間に合いましたね!!」と迎えられ、すぐに荷物を預けて保安検査場を通って…というのを5分で終えて、なんと飛行機に乗り込む前にサンドイッチを買うこともできた。これでもう、自分の過失による生命の危機はない!
なんだか何事もなかったみたい!羽田についてみたら、荷物は優先的に出してもらえ、そのまま五分後のバスで成田へ。その後も、人の少ない平日ということもあり、驚くほどスムーズに旅程をこなすことが出来た。
最後にちょっとだけ怖い話。成田へ向かうバスが検問を通過する際、パスポートの提示を求められてふと思ったのだが、実は、広島空港からの国内線では必ずしもパスポートを見せる必要はない。どうしますか、と聞かれてじゃあ、と取り出したのが期限切れで、何とか家まで取りに戻ることが出来たのだが、もし広島で出していなければ、今ここで、成田へ向かうバスの中でパスポートがないことに気付くことになっていたかもしれない。そうなったらもう、完全に取り返しはつかなかった。
ちょっと信じがたいほど運がツイていたのだと思う。お蔭で、もっと信じがたいほど阿呆なことをしていたのに思いがけなく助かってしまった。
私は書き終えていない月末までの論文のことを考えて、いっそのことこれは大人しく自分の家で論文をということなのじゃないか?とえらく自信を無くしてしまう。だったら前日(卒業式&謝恩会)もっとちゃんと飲めたのに~なんてどうでもいいことも考える。目の前にシャンパンがあったのにジンジャーエールで我慢してたのは飛行機に間に合うためだったのに!なんて阿呆をやってしまったことか。その後少し取り戻すものの、再度尾道に入る直前で工事に遭遇し、結局9:25分に家についた。
幸いパスポートはすぐに見つかった。鍵をかけて、今のままでは極めて危うい今度のパリ行について方針を立てる。
すなわち、(1)まずは生命と安全を確保、つまり、自暴自棄になって事故を起こすほどの事態ではない。それくらいなら飛行機を逃したほうがましだ。まあまた機会はあるだろう。ということで、法定速度の超過はなしね。(2)そして、行けようが行けまいが論文は書くこと。なんだか論文がかけていない罪悪感とテンパりようが微妙に危険な方向に結びついて自分の思考を歪めつつあったので(書けてないからこんなバカなことになるんだ!とか)それとこれとは別に考えなければならない。最後に(3)あきらめないで、とりあえず羽田まで、それから成田へ、行ってみること。
ちなみに、この日朝ごはんは優雅に空港で食す予定だったので、この時点でかなり空腹だったのだが、(1)の生命の危機に該当するほどではないと判断して我慢して突破することとした。
広島空港までは今度は下道を使う。ナビがいうには到着予定は10:30。いう通りなら万事休すだが、少し混んでも三原のバイパスで大体10分、空港に向かう山道で頑張れば5分は稼げるはず。駐車場は涙を呑んでちょっと割高な県営を使えば…と色々考えつつ、そのうち色々どうでもよくなってきて、もういい、なるようになれ、とついてみたら10:12だった。
駐車場から三個の荷物を持って走り、14分にカウンターについてからはちっちゃい地方空港の本領発揮。全日空の係員さんに「間に合いましたね!!」と迎えられ、すぐに荷物を預けて保安検査場を通って…というのを5分で終えて、なんと飛行機に乗り込む前にサンドイッチを買うこともできた。これでもう、自分の過失による生命の危機はない!
なんだか何事もなかったみたい!羽田についてみたら、荷物は優先的に出してもらえ、そのまま五分後のバスで成田へ。その後も、人の少ない平日ということもあり、驚くほどスムーズに旅程をこなすことが出来た。
最後にちょっとだけ怖い話。成田へ向かうバスが検問を通過する際、パスポートの提示を求められてふと思ったのだが、実は、広島空港からの国内線では必ずしもパスポートを見せる必要はない。どうしますか、と聞かれてじゃあ、と取り出したのが期限切れで、何とか家まで取りに戻ることが出来たのだが、もし広島で出していなければ、今ここで、成田へ向かうバスの中でパスポートがないことに気付くことになっていたかもしれない。そうなったらもう、完全に取り返しはつかなかった。
ちょっと信じがたいほど運がツイていたのだと思う。お蔭で、もっと信じがたいほど阿呆なことをしていたのに思いがけなく助かってしまった。
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