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2015/07/12

夏が来る

 梅雨あけと台風が重なってまだうじうじしているようだけど、この空気は、一瞬の日差しの強烈さは、夏が来ているに違いない。毎年思うけれど、祇園祭って素晴らしいタイミング。祭りが湿気を追い払うと言わんばかりに、律儀に15日前後から本格的に熱くなる。
 こちらの土地でもあらゆる植物のエネルギーが里山の一車線の道なんてあっという間に埋めてしまいかねないくらいの勢いで渦巻いている。アジサイの頃の甘い香りにかわって、むっとするような湿気と青臭い匂いが充ちている中、散歩している途中に両側には、一旦は征服した自然に抗い続けることをあきらめて、大人の背丈を簡単に越えてしまうような植物の繁茂する空き地になってしまった元・畑がちらほら見える。一応舗装されている山道の両側から草や蔓がこぼれ出ていて、その下に、本当に目を凝らさないと見えないような擬態でマムシが潜んでいたりする。頭の側を窮屈に折りたたんだその姿は、すぐに跳躍出来るようにバネを溜めているみたい。1mは跳ぶというんだから恐ろしい。
 軟弱な私は一時間も外にいて部屋に入ると、冷房の有難さに心底ほっとする。けれど、軟弱さも筋金入りだから、冷房にあたりすぎると今度は頭痛やら肩こりやらに悩まされることになる。毎年身体のむくみが気になるのもこの季節で、どうしたらパフォーマンスを保てるのか考えどころだ。

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