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2015/09/15

間延びした九月さえ半分が過ぎ

 高原ホテルでの缶詰め生活も案外あっという間だった。といっても昨日はついつい学校の図書館で資料を漁り、ないものだからいくつも注文してしまったし、他にも色々で、なかなか缶詰にもなってられない世知辛い世の中(なのか私がフラフラしてんのか)にございます。
 土曜は色々と買い物のためにそこそこの都会に出る必要があって、何となく広島に行くことが多かったのだけど、ふと思いついて山陽本線上りに乗って岡山まで行ってみた。駅の近くへの諸々の集まり具合ではこちらの方がひょっとすると便利かもしれない。
 なにより、駅の近くのくせに巨大なイオンモールの中に、ブレッツカフェを見つけたのがうれしい発見だった。これは、パリで誰かが「パリで一番おいしいそば粉クレープの店」といってた、東京に拠点のあるクレープリーでございます。(こちらがHP→ル・ブルターニュ)
 「きゃーっ」と思って、用事のあらかた済んだところで、夕方の人のすくない時間だったが、早めの夕飯と思って勇気を出して入り、しょっぱいガレットを頼んだ。実は昔ブルターニュで知人が「バターだけ」のガレットを食べていたのを見て、あれぞひょっとしてクレープの王道か、蕎麦やのざるそばか、イタリアンのペペロンチーノか!と妙に恰好よく思われたことがあり(彼女のお父上は料理人さんだったらしく、そんなグルメ情報も併せての感想である)いつかやってみたいのだが、そもそもメニューにないものね(メニューにないものを頼むほどお洒落してなかったし!)。ジャンボン(ロースハム)のコンプレ(ハムかベーコン・卵・チーズの全部のっけ)に、セットドリンクで甘くてごく軽いシードル(リンゴ酒)をいただきました。パリパリで、やっぱり美味しかったし、ハムがフランス風の肌理が粗くてさっぱりしたものの厚切りなのがうれしかった。

 にしても、秋は涼しくなって読み物・書き物などにぐっと楽に集中できる、仕事の季節でもあるけれど、同時に色々と誘惑が増える時機でもある。何しろ美味しいものが多く、毎年不思議でしょうがないのだが、秋冬の服は何故あんなにも欲望を刺激するのか。
 しかしまあ、我々にとってのお勉強対象はまた、感覚に供するご馳走としての側面ももっていることだし、美しい絵画、陶然するような文章、心惹かれる服、幸せな食事、そういったものの友でありましょう(これは余裕ってわけではないの。むしろ全部のっけせねばとてもやってられない)。

2015/09/10

家に居ながらにして高原ホテルに缶詰めするには

 何しろこの夏はもろもろの事情が自身の怠惰とうまい具合に絡まり合いながら積み重なった結果として、瀬戸内脱出に完全に失敗してしまったのである。目の前には大量にして困難なる仕事と間延びした九月。ヴァカンスが身に過ぎたことだというにしても、仕事ペースは落とさず何とかして気分転換する方法はないものか。
 夏季研修休暇なるものが四日も余っていたので、(来週一杯で取らなければならない)とりあえず明日からしばらく休みを取ってみた。一応資料を探しに毎日山に登らなくていいくらいの本は持ち帰ってきてみた。客人が去ったタイミングである程度掃除が済んでいるので、高級ホテルまで行かないまでも部屋はそこそこに快適だ。エアコンが不要になってきた時期もいい。というわけで、ちょっと家にいながらにして高原ホテルに缶詰めする気分で過ごしてみようかと思う。

2015/08/20

CIAの浮気方式

 自分の日課だったり、考え方だったり、単純作業の進め方だったり。何気ない動作に名前を付けて定式化すると、忘れずにこなせたりうまくいったりしやすく、人に勧めるときにも便利だ。
 
 幾分以上に不謹慎かもしれないが、二人で食べ物を分配するときは「シベリア抑留方式」である。
 まだ子供だった時分、元抑留兵の体験談を話してくれた方がいて(つまり又聞きなのですが)、乏しい食べ物が収容者二人づつに配られる。その時に二人で分ける方法は、私たちが姉妹や友人同士でやるのとまったく同じで、一人が分けて、もう一人が先に取る、というものだった。これをもって「シベリア抑留方式」と呼ぶ。
 なお、本場ではスープなどの時は、スプーンで一杯づつ、順番に食べたという。お互いにずるしないように、飢えて落ち窪んだ目で相手が食べるのをじぃーっと見つめる。話を聞いたときには、こちらのイメージが強烈に喚起された。
 
 最近大活躍なのは「CIAの浮気方式」である。
 4年ほど前のニュースで、データのハッキングリスクに詳しいCIAの捜査官が浮気に気付かれないように採用した方法から命名した。その方法とは、共用のGmailアドレスを取得して、下書き保存した文書を用いてメッセージのやり取りをすること。これは、それまでわざわざ二重にバックアップを取りたい文書を「自分にメール」してた私には、目から鱗であった。無論、自分だけの仕事なら共有アドレスなんてものも必要ない。以来、どうしても不安なときには、dropboxとUSBに二重に保存した文書をさらに、「CIAの浮気方式でバックアップ」することにしている。
関係ないけどかき氷。尾道山手の光明寺会館にて、手作りのブドウシロップが殊の外美味しく、うれしい驚き。

2015/08/12

京都みやげ

 暑いのが悪いのか逃げ場なく論文やってるためか、お決まりな感じだけどお腹が弱ってきてるので、晩は敢えての温かいにゅうめん。生姜をきかせた鰹出汁でもやしと鶏もも、茹でて冷凍してた菜っ葉、卵と、どこまで~もやさしい食べ物ですが、最後に京都で買ってきた七味をふたふり。本当はスパイスもよくないのだろうけれど、京都の七味は辛みより山椒が効いてて味が鮮やかになります。
 京都といえば、水族館で思わず連れて帰ってきた水族館のアイドル、オオサンショウウオでございます。30過ぎてぬいぐるみもないと思う常識は一応装備しているつもりだけど、これには負けた。結構リアルにオオサンショウウオっぽく再現してあるから、まったくきれいな色ではないし、離れた目や手足が若干グロテスクなのがいい。写真よりは細くて、全長120cmくらい。我が家ではヘタレっぷりを評価して"たれちゃん"と呼んでおります。

2015/08/11

夏休みらしきもの。

 オープンキャンパスが終わって、盆前のこの一週間は学食も(イン)コンビニも休みだから、残っている者なんて私くらいだろう、と悲壮な面持ちで食糧を買い込んで山にこもってたら、意外にも結構な方々が残っていてかつ構ってくれて、悲劇のヒロインな心境に陥らずに私なんでもないわってクールな気分で仕事をすることが出来た。出来栄えがクールというわけにいかないのがつらいとこだけど、兎にも角にも有難い。しまいに学生サンが営業にやってきてうっかりオリジナル手ぬぐいを買ってしまう。手ぬぐいは割と好きなアイテムなのである。
 今日の昼はリトルマーメイドのラタトゥイユの入ったカルツォーネ(これは名作)とレモンパイ、夜は空腹すぎて何をやってるのかわからないうちににんじんとかピーマンとかソーセージとかがごろごろ入ったカレー風味の焼き飯に目玉焼きがどんっとのったなんちゃってカフェ飯(これでも褒めすぎ)みたいな感じになった。昔左京区の東一条のイタリア会館にまだサンシャインカフェがあった時に、ケイジャンライスとかドライカレーっぽいものとか、なんかご飯とおかずをごちゃまぜにした感じのがあって、適当くさくておいしかった。懐かしい。
全然関係ないですが去年の夏に行ったブール・カン・ブレスの旧市街。年の四分の一くらいは発症する旅に出たい病。