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2016/09/15

果てしなくおだつ

 久しぶりに会議が何故かこんな九月の真ん中にあったんだけど、鬱陶しく煩わしいのと同じくらいの針の振れ幅で人と仕事をすることが無闇に楽しく思えてきちゃって、足元にはカープセールのお蔭で秋の新作なのに10%オフで買えたスウェードのちょっとクラシカルなパンプス、心が変な具合に踊った挙句に随分と調子に乗って阿呆な行為に及んでしまった気がするのである。たまのことだからいいとするかね。困るとすれば、自分にしては珍しい奇行が、その時たまたま遭遇したけれど通常なら稀にしか会わない人々の前で発生した場合、常時とっぴんぱらりの浮かれポンチを嗜む淑女とみなされても仕方がないのである。まア、自分を常識の側に置いてそちらから他人を判断するような詰まらない役を演じるくらいなら、晴れやかに多彩なる非常識の一端を担って奇行を繰り出したほうがそりゃあ面白いでしょうかしらん。

人間とはかくも必然的に気違いであるので、気違いでないとは、狂気の別のひとめぐりによって、気違いであるということである。――パスカル



(この妙な躁状態のもう一つの原因はGame of Thronesシーズン4の最後二つのエピソードが控えめにいって感動的だったことにもあるかもしれない。あまり時間が取れないからすごくゆっくりしたペースで視聴しているけれど、このままいくと私の2016年はこのシリーズドラマで記憶されることになりかねない。)

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