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2016/08/27

観たものとか食べたものとか

 エアコンをつけっぱなしだと冷えるのが気になるけれど消すと蒸す。悩ましい季節だが、もう少しの辛抱で爽やかな秋がくるのだから、たいして文句もない。
 今日は久しぶりに道の駅巡りで大和郡和木にある「よがんす白竜」に野菜を仕入れに。
  アメリカのニュージャージーかどこかと姉妹都市だそうで、そこはかとなくアーリーアメリカンでこじんまりした建物。野菜は、しし唐、なす、トマトなどの夏野菜が種類も豊富でたくさん入って安い。他に梨や葡萄もあったが、こちらはそこそこ高級。
 野菜の他には、併設のレストランでピザを食べるのが目的だった。

 地方特産品のレンコンを使ったピザ。軽めのふんわり生地に、ごくフレッシュなトマトソース、ごろごろと角切りでレンコンがたっぷりのほか、赤ピーマン、玉ねぎ、バジル。野菜はフレッシュかごく薄い味付けでそのものの味が鮮やかだが、加えていい味を出しているのがサルシッチャ(イタリア風の皮なしソーセージ)と、忘れちゃいけないモッツァレラ。上の写真は特に加工もしていないけれど、彩りも美しいし、ミミにふりかけられた粉チーズに至るまでバランス完璧だった。
 行きは、北にどんどん上がって山陽自動車道の下道を大回りして御調から三原に抜け、国道486号線から432号線。帰りは486号線の途中で県道25号線に入って三原市内を経由。ところが、地図上で無駄がなさそうに見える県道25号線が、恐らく古くから南北を繋いでいたのだろうが、谷間の縁を這うように七曲りくねった山道で、かろうじて真ん中にきちっと線は引いてあったものの、がけ崩れかイノシシの大群など押し寄せたら一たまりもなさそうなスリル満点の道であった。最近はこんなのはトンネルにしてしまうので、まるで魚加工品を売った帰り道の古の商人のような気分が味わえて大層楽しかった。海が見えたと思ったらいきなり三原市内中心部に着いているのも面白い。

 それから、金曜に岡山県美で伊達政宗展。私は大河も見ていなくて戦国時代にはとんと疎いのだけれど、展示みただけど、「まーくん」萌え、俄然アリだと思った。何しろお洒落(しかも奇抜でモダン)で、書はほかに並んでいる人々のを素人目にも圧倒しているし(徳川家康の文字もあれはあれで可愛げがあるように思われるが)、詩歌はキレキレだし、キレキレなのに愛娘にひらがなでカワイイお手紙書くし、片目失明だなんてヒーロー属性、そりゃあ戦だって上手かったんじゃないかしらん。斯様に私本当に日本史は無知だし、家系図みてもさっぱりなので、展示品から想像を膨らませては感心するばかりであった。
 県美のそばにはいくつか美味しいご飯やがあるが、行ったことのなかった盛岡冷麺の店に入ってみた。こうなったら東北で攻めようという魂胆になったのである。しかしこれはちょっと失敗。頑張ってイオンまで戻ってブルターニュのガレットにするか、その辺のインドカレーでも食べとくんだった。まあ、美味しかったんだけど少しぬるくて、そういうものなのかな?とにかく暑い日だったし。となると、昼過ぎの暇になった頃合いだったのにお客さんの出て行ったあと、茶碗下げるときにテーブルを拭こうとしないのが何となく気になり、お洒落なカフェ風の明るい照明に無垢材っぽいテーブルだったので座っている目線だとスープがこぼれているのが見えるのだが、料理出す方ってあんまり気にならないものだったっけ、などと考え事をしていた。

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