備中高山城へ向かう山道より。日本で現存する最も標高高い山城、というか、天守閣の現存する唯一の山城?ということで、七曲りの道を乗合バスで登った後、さらに約500メートルの階段みたいな道を歩かねばならない。どう考えても守りが固すぎで、むしろ不便だったんじゃないかという感想。これ含め、今年のGWは、西へ東へ南へ、色々と動き回って素敵なものを見ました。が。
目聡い方には、眼下の駐車場に私のポンコツのミス・ビードルのような鮮やかな赤(*1)が垣間見えるかもしれない。彼女は今、名実ともにポンコツになっちゃったところで回復のため修理工場にいる。
連休明けの週、授業後に事故に遭って横っ腹に深手を負った(私ではなく彼女がです)。講義二つと実習一つを終えた後でなければ、別のタイミングであったなら、もしくは三限と五限の間のダメージ回復につつましやかに50円の羊羹を選択するのなくハーゲンダッツでも食べていたなら、あるいは避けられたのかもしれない。そういう点では私にも責められる点があるそうだ。(というか、こちらの車が動いていたら過失ゼロにはならないそうだ)。とはいえ、気持ちとしては、スキー場を滑降しているとき自分の背後を見ていなかったのを責められているような気分である。まあ、そういうものだというのだから飲み込むしかあるまい。ただ、諸々の、電話があまり好きでない自分にとってはハッピーとはいえない手続きのコマを進め、頭やら首やら痛いのをなんとかするために病院に行くのんにもいちいちよく使い方のわからんスタンド戦みたいなんをやらないかんその度に、わずかな過失にチクチクと苛まれる。相手の方には怪我等なく、子供とか若い方を巻き込んでしまうこともなく、自分の非も少な目なので気持ちは楽だ。万全な保険のお蔭で、特に臨時支出もなく車も直りそうだし、面倒な交渉も最低限で済みそう。その夜と次の日は流石に車の運転が怖くなったが、『宇宙兄弟』でいうところのロシア式に、すぐに代車を手配してもらって、気を付けつつバイパスでもなんでも走るようにしている。なにより、今のところ頭痛や肩の痛みが悪化したりということもない。それにしてもまあ、この面倒さよ!非があるとかないとか、すべてすっとばして、なんとしても、事故には遭わないに越したことはない、と、改めて。
(*1) ミス・ビードルは1930年代に青森から太平洋横断無着陸飛行に初めて成功した飛行機。
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