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2021/08/14

雨の下で

 仕事復帰して最初の夏学期が何とか無事に終わりそう(いくらなんでももう夏休みなのだけど、採点期限が盆明けなので終わった感じはない)、ひとまずここらでカーテンコールをして、まずまず健康で機嫌よく育っている坊からはじめて、夫、友人たちご近所たち、同僚の先生方職員さんたち学生さんたち、保育園の先生がたお友達たち、各お医者様たちお店の方たち、遠くの家族たち戦友たち、他、みんな順番に感謝とともに褒め称えたい気分です、なお特別賞はドラム式洗濯乾燥機に。
 毎日、毎週を終えるごとに少しほっとして、それまで緊張してハラハラしていたことを実感するような日々だが、視点を少し広くすれば今は県下に超災害級の豪雨が続いていて、私たちのいるところも雨に閉じ込められているよう。そして、いい加減長く続いていて、さらに今後も形を変えつつ長く続くであろうコロナとの闘い、個人レベルだと、いつまで持ちこたえられるか、逃げ切れるのか、という感じ。そして、連日のように、張り詰めて乾いた心に束子をこすりつけられるかのような、嫌なニュースや言葉を、見てしまう。
 文明の尺度というか、人間の人間的である所以の一つは、どれだけかけ離れた存在と共にあれるかだと考えている(というと抽象的過ぎるけど、共通の利益を考えられるか、くらいまでかみ砕いたっていいのかもしれない)。どれだけ視野を、射程を長く広くとれるか。どれだけ弱い(そのときは)(その状況下では)(一見)ものを守っていられるか。相手は人間存在に限らない。で、これは経済(暴走する資本主義のことではなく)とも、種の存続とも、また、宇宙の美しさと生命の多様性とも原則矛盾しないはずだ。
 これはひとまず自分に言い聞かせるように。傷ついている人が少なくあってほしい。誰も私たちを、あなたたちを傷つけることなんてできないのだから。

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